綴る

巡り合うこと

ここ八ヶ岳山麓では色づいた樹々の葉が落ちていき、日に日に寒い冬が近づいています。
いっぽう家のなかでは、フワフワの毛で包まれた体を丸ませて気持ちよさそうに寝ている猫たちに、わたしまでも温かくなります。

飼い主が猫アレルギーを発症してしまった子、出生したけれど先住猫が多くて居場所がない子、路頭に迷っていた子と、それぞれの事情で各地からわが家にやってきてくれた3匹の猫たちですが、そのなかでも今年の夏に生まれた子猫と唯一の雄猫は相性がよかったのでしょうか。
雄猫に父性が目覚めたのか、甲斐甲斐しく子猫の面倒をみています。
そして子猫もまた、兄なのか父なのか、はたまたお母さんに接するように、全身で甘えているようです。

彼らが身体を寄せ合っている姿を見ていたら、ふと絵本の「100万回生きたねこ」を思い出し、娘の本棚から取り出してみました。
100万年も死なず、さまざまな時代に100万人の飼い主のもとで、100万回も死に100万回も生きた猫が、最愛の白猫に出合って…という「巡り合うこと」を考えさせられるお話です。

わが家の猫たちが100万回生死を繰り返し、ここに辿り着いたかはわかりませんが、巡り合えた彼らがすやすやと眠る温もりを大切に守りたいと思う、深まった秋のことでした。

やはり、あったまります。

参考文献 『100万回生きたねこ』作・絵 佐野洋子/講談社

Date 2018-11-10 | Posted in 綴る |