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桜の蕾が開くとき

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例年よりも雪が少なかったこの冬。
車の運転が不得手なわたしは、雪道を走る回数が減りほっとしていたものの、田んぼを潤す雪解け水が少ないかもしれないという話を聞けば、複雑な気持ちになります。

最近続いていた暖かな陽気に、このまま春を迎えるのだろうと信じていました。
そんな3月の終わりに大雪が降ったのです。
ただ真冬のとは違う湿り気の多い雪は、冷たさよりも温かさを感じ、もう一度わたしたちに挨拶してくれるカーテンコールのようでした。

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わが家にある桜は、4月に行うワークショップ「色と香りの標本箱 vol.05 桜」の題材でもあります。
刻刻と開花に向かっていたのが、今回の大雪できゅっと身を縮ませて後ずさりしたようです。
この天候の変化は、桜の色や香りや味に、きっと微かにでもあらわれることでしょう。

まだ今は固い、桜の蕾が開くときを心待ちにしています。

2017年3月27日 | Posted in 綴る |