綴る

鎌倉にイタリアのワインと食材が買えて、料理も店内で食べることができる「OLTREVINO（オルトレヴィーノ）」というお店があります。

最初に訪れたのは、数年まえにふらっと鎌倉を散歩していたときのことでした。

夏の朝に花を咲かせ 昼下がりにはしぼんでいく露草
草叢のなかで目をひく 儚くも鮮やかな花びらは なんだか蛍のようにも見えます

最近、３歳の娘が庭から草花を摘んできては「まま、かざりたい！」と言います。
この時期に涼しげなガラスのコップや瓶を渡すと、思うままに生けて、わが家のあちこちに飾って（置いて）います。

残暑お見舞い申しあげます

日中のつよい陽射しに耐えた身体は、夕刻にひんやりした風が吹きはじめるとほっとします。
その境は、夏から秋の移り変わりのようでもあります。
ただ、日が昇るとまた夏に戻っていくのですが……

自分の巣をつくっていました。
いや正しくは、自分の巣を塗っていました。

鎌倉から八ヶ岳山麓に移動し、新たな拠点をつくることは、この数年に亘るわが家の大きなプロジェクトでした。
コツコツと家を自分で建てた（建てている）方たちに、こちらで出会いました。
そのような家づくりにあこがれはあるけれど、わたしたちには現実的に難しく、それでも自分たちでできることはやろうと選んだのが「塗ること」だったのです。

福島県・昭和村の渡辺悦子さんと舟木由貴子さんから、「渡し舟」という予約制のお店をオープンさせたという
お知らせが届きました。

「群れる」という ひとつのつよさ

「独立する」という また ひとつのつよさ

爽やかに晴れた日曜日、自然豊かなデンマークのボンホルム島を拠点に活躍するアーティストであり、アートスクールを主催しているリーネ・ディゲットさんのワークショップに娘と参加してきました。
山梨県北杜市にあるオオムラサキ自然公園には、国蝶オオムラサキが生息する広大な森があります。
その森を舞台にリーネさんが「Blue Dream in Nature」という森に浮かぶ海を公開制作しました。

３月の終わりころから光がかわりました。
やわらかい日ざしに、これまで澄んだ空とともに鮮明に見えていた八ヶ岳も薄いベールを纏っているようです。

トントン　トントン　
部屋に機の音だけが鳴り響く時間が、どれだけありがたく思えることでしょうか。