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詩布について

「1908年の手紙」/ Photo: Isao Hirachi
詩布が生まれましたきっかけは、江戸時代より作られている
和紙を細く裂いて撚った紙糸で織る「紙布」を知ったことです。
「この技法ならば、和紙に詩(言葉)を書き、紙糸にして織り込むことができる。
しかもその詩は読むことができない」ということに気づき、歓喜したのでした。
そこから、読むことができない詩と布の風合いがどう織り成されるのかという
探究が始まり、私はその布を「詩布」と名づけました。
 
私の二つの軸となる、着尺と詩布。
手がけ始めた時期は近いのに、たゆまず制作を続けてきた着尺に対し、
詩布のほうは制作と休止を繰り返していて、
まとめてご覧いただく機会は今回が初めてとなります。


藤井繭子 詩布
Gallery SU
会期/ 2021年2月27日(土)-3月14日(日)
時間/ 12:00-19:00
休廊日/ 3月2日(火)・9日(火)

2021年2月23日 | Posted in お知らせ |