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Blog

詩布について

「1908年の手紙」/ Photo: Isao Hirachi
詩布が生まれましたきっかけは、江戸時代より作られている
和紙を細く裂いて撚った紙糸で織る「紙布」を知ったことです。
「この技法ならば、和紙に詩(言葉)を書き、紙糸にして織り込むことができる。
しかもその詩は読むことができない」ということに気づき、歓喜したのでした。
そこから、読むことができない詩と布の風合いがどう織り成されるのかという
探究が始まり、私はその布を「詩布」と名づけました。
 
私の二つの軸となる、着尺と詩布。
手がけ始めた時期は近いのに、たゆまず制作を続けてきた着尺に対し、
詩布のほうは制作と休止を繰り返していて、
まとめてご覧いただく機会は今回が初めてとなります。


藤井繭子 詩布
Gallery SU
会期/ 2021年2月27日(土)-3月14日(日)
時間/ 12:00-19:00
休廊日/ 3月2日(火)・9日(火)

2021年2月23日 | Posted in お知らせ |

詩布 展

「はじまりの白」/ Photo: Isao Hirachi
Gallery SU
会期/ 2021年2月27日(土)-3月14日(日)
時間/ 12:00-19:00
休廊日/ 3月2日(火)・9日(火)

詩布(Shifu)とは、墨で言葉を記した和紙を裂いて糸にし、絹糸と共に織りこんだ布のことです。布に痕跡として残った言葉は、もはや文字として読むことはできず、意味から解き放たれています。藤井繭子さんは、「読めないからこそ宿る真実があるように思う」と語ります。四季折々に感じたことを綴った文章を秘めた詩布17点を展示いたします。ぜひご高覧下さい。

Gallery SUのご案内より

2021年2月11日 | Posted in お知らせ |

梔子の実 


染料にと、数年前にわが家に植えた高さ50cmほどの梔子6本のうち、収穫できたのはたったの3粒でした。
寒冷地には向かないのでしょうか。
甘い香りの白い花はたくさん咲くのですが、実がこれだけとは……
この寒さにも順応できるように大きく育てばと、梔子の成長を見守りたいと思います。


梔子の実といえば、きんとん。
さつまいもと梔子の実を一緒に煮て、黄色く色づけします。
鮮やかな黄金色は、新年の食卓を彩ってくれるでしょう。

自然の光・色は、人に優しさ、温かさ、安らぎ、そして希望をもたらしてくれると信じて仕事をしています。
新しい年に光が差しますように。

本年もよろしくお願い申し上げます

藤井繭子

2021年1月1日 | Posted in 綴る |

最後の工程


「砧打ち」

織りあがった反物の仕上げ。
石板の上に、平く巻いた反物を置き、木槌で満遍なく打つ(叩く)ことで、絹の艶を引き出し、しっとりした風合いにします。

2020年7月19日 | Posted in 綴る |

白木蓮


標本と染織 / 藤井繭子
素材 / 絹
染料 / 白木蓮

2020年7月16日 | Posted in 作品 |

夏の日、草花を描く Watercolor workshop


草花や虫、鳥などを優しく繊細に、美しい色彩で描く水彩画家の今井和世さんは、毎夏の約3カ月間をデンマークで制作しながら過ごしています。
数年前から和世さんに水彩画ワークショップをお願いしていましたが、スケジュールの関係でなかなか実現できずにいました。
しかし、この夏は日本で過ごすと決められ、待望のワークショップを開催できることとなりました。

2020年7月1日 | Posted in お知らせ |

最初の工程


最初の工程
植物と出合い、いただく


友人宅にある白木蓮は、近いうちにばっさり剪定されるとのこと。
その前にいただいてきました。

20年ほど使っている高枝切り鋏は、手慣れたものです。

2020年6月27日 | Posted in 綴る |

English website

わたしのウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
この度、新たに英語ウェブサイトができました。
ウェブデザインは、日本語サイトの立ち上げから手がけてくれている幾久子さん。
そして、2014年にはじめましたブログ全てを、一年以上かけて長年の親友が翻訳してくれました。

2020年6月1日 | Posted in お知らせ |

4月1日


1996年4月1日は、月曜日でした。
その年の3月に大学を卒業したわたしは、念願かなって志村ふくみ先生の弟子となりました。
「おはようございます」と京都の工房の引き戸を開け一歩を踏出した、緊張と希望に満ちたあの瞬間のことは、今でも忘れません。

名ばかりの独立ではあったけれど、自ら鎌倉へ移り、古い戸建てを借りて、そこを自宅兼工房としました。
まだ荷物が片付いていなくても、この日から仕事をスタートさせたいという思いがあって、ちょうど近所で剪定していた金木犀の枝葉をいただいて糸を染めたのが、2000年4月1日でした。

その日から20年が経ちました。
今では、予定日よりも一ヶ月近く早産だった娘の誕生を祝う日となっています。
わたしの人生において、4月1日は特別な日なのです。

そして今年は、どのような状況でも訪れる春に、草木の芽吹きに、いつにも増して心が救われています。

2020年4月1日 | Posted in 綴る |