
昨年のいくつかの手応えを手がかりに
手を動かしていく一年に、と思っています
本年もよろしくお願いいたします

evam eva yamanashi の庭にある豊富な植物たちの色と形を糸や布にうつし、染めと織りによる「標本室」に
見立てます
色をいただく植物、そしてそれらを育む風土もお伝えできたらと常々思っており、その機会に恵まれました
春の陽気の中で、標本室と庭を行き来しに、ぜひお出かけください
日程| 4.12(土 ) ‐ 5.6(火・祝) *水曜定休
時間| 11:00ー18:00 最終日のみ17:00close
在廊日|4.12(土)19(土)26(土)5.3 (土・祝)
会場|evam eva yamanashi 形
Photo: Koji Honda

詩布「こぼれ落ちていく記憶」 縦40.0 × 横27.0cm
藤井繭子展「詩布Ⅱ」
詩布(shifu)とは、藤井さんによる命名で、
墨で言葉を記した和紙を裂いて糸にし、絹糸と共に織り込んだ布のこと。
詩布に織り込まれた文章は解読はできず、
それゆえに言霊の存在を強く感じさせます。
今展のテーマは「追憶と展望」。
藤井さんの心象スケッチのような文章を宿した詩布を、ぜひご高覧下さい。
2024年6月15日(土)ー 30日(日)
13:00ー18:00
休廊日:6月18日(火)・25日(火)
Gallery SU
Photo: Isao Hirachi

「夏至」的生活工芸に、参加させていただきます
青花の会 展覧会
「夏至」的生活工芸
会期|2023年6月30日(金) – 7月4日(火)
※6月30日は青花会員と御同伴者1名のみ
時間|13-20時
会場|工芸青花 一水寮(神楽坂)
東京都新宿区横寺町31-13
出品作家
梶原靖元
加藤尚子
高田晴之
濱野太郎
林友子
深澤彰文
藤井繭子
宮下香代
村田匠也
・
水のフレーム
10代の終わりの頃、気に入りの美術館が幾つかあった。近県の現代美術館や地元長野の私
設美術館。それらは美しい庭園を携えていたり、森の中や湖のほとりに建てられていて、
山国育ちの私にとって樹々や星々を愛でるに等しく、一人の安住の場であり、同時に外界
へと繋がる冷んやりとしたトンネルのような存在であった。
今思えば、自分と作品、作品と空間、空間と外界との関係性、そんなものに見惚れ、憧れ
ていたのだと思う。形あるものを見ながら、形なく漂う気配みたいなものを愉しんでいた。
そんなぼんやりとした憧れが掌から霞み始めたころ、ふと、気がつく。それはこの小さな
部屋やアパートのテーブルの上、どんな場所でも創ることができ味わうことができるのだ、
と。
今も、ものから色々な世界を見ている。ものを通し朝の光を感じ、ものを通し誰かと会話
し、ものを通し自分を知る。
水道から流れる水もコップに注がれた水も、等しい。でも、今日の水は美味しいとか、注
いだときの気泡がとても綺麗とか、それを気づかせてくれるのはコップと私たちの感受性
だ。一杯の水を、新しい朝がくる日常を切り取ることがものの一つの役割なのだとしたら、
美しいコップを朝日に翳し、その美しさごと体内へと流していきたい。
今展では “軽さと重さ”を私テーマに、作家たちが青花展に向け作品を制作して下さいまし
た。夏至の日を過ぎる頃、品々を携え長野より参じます。みなさま、ふらりとお出掛け下
さいませ。
夏至
宮田法子




Gallery SUの山内彩子さんが『婦人画報』目次ページに連載中の「巣立ちの記録 ―ギャラリーから羽ばたいた作品たち―」に、詩布を選んでいただきました。
P.021 「さようなら木の葉」(2020)
P.023 「群れる」(2020) / P.022 「草花の名まえ」(2020)
ーさようなら木の葉
また芽吹くときまでー
と織り込んでいます。
植物の周期を終えるこの時期、樹々に語りかける言葉です。
Gallery SUでの次回の詩布展は、2024年を予定しています。


『ku:nel』2023年1月号/ 私の人生を変えた本 / マガジンハウス
P.89「本が教えてくれた、憧れの人の素敵な生き方」
私はターシャ・テューダーと 彼女のライフスタイルブックとして日本で最初に出版された
『ターシャ・テューダーの世界ーニューイングランドの四季』
ターシャ・テューダー&リチャード・ブラウン 相原真理子 訳 / 文藝春秋
を選び、ご紹介させていただきました。
ターシャ・テューダーの本を初めてちゃんと読んだのは娘に買った絵本で、その中で彼女のプロフィールに目が止まりました。
世界中にファンも多いバーモント州の山奥にある18世紀の農家を模した家や四季折々に愉しむ美しい庭は、子供たちを育て上げた56歳から長年の夢を貫いて作り上げたもの。
若い頃からコツコツを築いていったものだと勝手に思い込んでいたので、スタートの年齢に驚いたとともに、夢を持続させた情熱に感動しました。
私も50代になった今、もうすぐ11歳の娘との幼児期とはまた違う関わり方や親の役割を含めた 自身のこれからを考える上で、ターシャ・テューダーの生き方(選択)には励まされています。
同じ本でも読むタイミングによって、以前はあまりピンとこなかったものが、今だから心に沁み、心に刺さる言葉に出合うことがあります。
また時を経て、別の解釈ができるようになることも。
どんな名作であっても、読み手がいなければ存在しないのと同じように、受け取り方よって変化するのが本の魅力だとも思います。
『ku:nel』の今号を通してみましても、その人にとって必要だった時に出合った本がどれだけ勇気を与え、人生を豊かにするヒントをもたらしたのかを知ることができる一冊となっています。
取材・文 船山直子さん ありがとうございました


『別冊 太陽』/ 小さな平屋に暮らす / 平凡社
pp.44-51 「八ヶ岳の麓で草木の息吹を感じながら暮らす染織家の住まい」
「平屋」の特集でありながら、実は平屋にそうこだわりがある訳ではなく…
私が大切に思うのは景観(ランドスケープ)です。
もし木立の中に、ひっそりと小さな2階建が馴染むのであれば、その選択をするかもしれません。
八ヶ岳の麓に移って9年目。
ますます山並みの風景に、建物も、人も、営みも、溶けこみたいと思っています。
そんな環境(土地)を読みこんだ家や暮らしのことが、今回「平屋」とともにあるテーマのように思いました。
編集 宮崎謙士さん、文 山田真理さん、写真 栗原 論さん
ありがとうございました。

頬を刺すような寒さの中で見た、温かい薄紅色の雲と山々が印象的な新年の朝でした。
本年もよろしくお願い申し上げます
藤井繭子


『&Premium』no.97 January 2022 / PEACEFUL MOMENTS 静かに過ごす時間が必要です / マガジンハウス
pp.60-65 「PEACEFUL HOME04 奥深く自然とかかわる」

「樹木との共生」をテーマに掲げるスキン&マインドブランド「BAUM」が、10月8日の「木の日」に合わせて実施している「BAUM TREEDAY」。
2021年TREEDAYの記念デザインに使用されたブラックチェリーと同属のウワミズザクラの染色を、モデルの小谷実由さんとご一緒させていただきました。
その時の様子を、「色から紐解く樹木の恵み」という4つのpost (2021.10.1-10.4) でご紹介しています。
BAUM: Instagram
Photo: Koji Honda