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受いれる 2

ukeireru sono2

澄みわたった空が気持ちいい休日に娘と森を散歩しました。
保育園の近所でもあるそこは、いつも先生や友達と歩いているのか、慣れたように娘は私の先を
どんどん歩いていきます。

そして丘に立つ大きな木のしたに着くと、くるっと振りかえり、手を広げて仰向けに寝っ転がったのです。
きっと先生や友達といつもそんな風にしているのでしょう。
けれども、この一連の動きが大胆でかつ華麗だったので、わたしは一瞬ドキっとしてしまいました。

驚いた理由のもう一つに、前の記事でもふれました加島祥造さんの『受いれる』(小学館)で
書かれていたことと重なったからです。
「人は、生まれると 光を 空気を 大地を 受いれた―」
この「はじめの自分」は自然とつながり、命の活力となる。
また、それを甦らせる方法のひとつとして、両手と両足をひろげて大の字になること、とありました。

「はじめ」からまもなく4年になる娘にとって特別なことではないのかもしれません。
「おーい、どこにいるのー?」と「はじめの自分」を呼び戻すのに苦労するわたしには眩しくて
つくづく大切にしてあげたいと思った光景でした。

2016年2月16日 | Posted in 綴る |